こんにちは、インドアサラリーマンの「みかP」です。
今回は、青春ラブコメというジャンルに見せかけて、容赦なく人間の本音を突いてくる名作——
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(通称:俺ガイル)
をじっくりレビューしていきます。
実は僕、2013年の春アニメとして何気なく見始めたこの作品に、社会人なりたての頃にどハマりしました。アニメを見た後に心がじんわり痛くなる。でも、また見たくなる。そんな不思議な中毒性のあるこの作品、あなたはもう体験しましたか?
そもそも『俺ガイル』ってどんな作品?
「名前は聞いたことあるけど、内容はよく知らない」という人も多いと思うので、まずは基本情報から。
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(略称:俺ガイル)は、渡航によるライトノベル作品で、2011年3月から2021年4月にかけて全18巻(本編14巻、外伝4巻)が刊行されました。
アニメ化もされ、2013年から2020年にかけて全3期が放送されました
一言で説明すると、「ひねくれた高校生が人間関係の真実と向き合う物語」です。
最初に見た時の印象は「青春ラブコメって言うけど、主人公が腐りすぎてる」でした。でも、それが今までにないパターンで、なんだか気になって見続けていたんです。
主人公の比企谷八幡は、典型的な「ぼっち」で皮肉屋な高校生。ある日「奉仕部」という部活に放り込まれ、そこで完璧だけど不器用な優等生・雪ノ下雪乃と、誰にでも優しいけど本音を隠しがちな由比ヶ浜結衣と出会います。
彼らは一緒に「他人の悩みを解決する」活動をするんですが——実際に描かれるのは、
人間関係の面倒くささ、言えない本音、そして”本物の関係”とは何か?
という深いテーマなんです。
「青春なんて嘘だ」と思ってた八幡が求めた”本物”
主人公の八幡は、とにかくひねくれています。でも、それには理由があります。
過去に人との関わりで痛い目を見てきた彼は、「どうせまた裏切られる」と思って、自分から壁を作るんです。
「偽善も建前も、綺麗事も全部嫌いだ。でも、それで世界がうまく回るなら、俺が全部引き受ける」
これは、八幡のキャラクター性や物語の主題をよく表した言葉であり、ファンの間で広まった「要約」や「意訳」です。重くないですか?
彼は「自分が嫌われることで、他人の問題を丸く収めよう」とします。でもそれって本当の解決じゃないし、自分自身がどんどん壊れていく。
実は僕も、職場で板挟みの問題が起きた時に、無意識に自分を犠牲にして解決しようとしてしまことが多いです。
「私の指示不足です、申し訳ありません」って言って、本当は部下がやってなかっただけなのに。
八幡の自己犠牲的な解決方法を見ていて、「あ、これ自分もやってる」と気づいてゾッとしました。
そしてついに、彼はこう叫ぶんです。
「俺が欲しいのは、そんな嘘じゃない……本物が、欲しい」
この”本物”って、簡単な言葉だけど、めちゃくちゃ難しい。嘘なしで人と向き合うって、本当に怖いことなんです。
実は一番好きなのは平塚先生——社会人の教科書のようなキャラ
メインキャラではないんですが、僕が一番好きなのは実は平塚静先生です。
(八幡達が属する奉仕部の顧問にして、生活指導も担当する女性教師)
言葉一つ一つに生徒への思いが伝わってくるし、特にこのセリフには衝撃を受けました。
「上手くやれと言っているんだ。敵対でも無視でもなく、さらっと無難にやり過ごす術を身につけたまえ。それが、社会に適応するということさ。」
当時の僕は、職場に仲良くしたくない人がいても「仲良くするかしないか」でしか関係を切り分けられませんでした。でもこのセリフで「上手くやる」という第三の選択肢があることに気づいたんです。
他にも平塚先生の名言は、社会人なりたての僕にとって本当に教科書でした。
- 「誰かを大切に思うということは、その人を傷つける覚悟をすることだよ」
- 「叱られることは悪いことではないよ。誰かが君を見てくれている証だ」
- 「例え、君が痛みに慣れているとしても…君が傷つくのを見て、痛ましく思う人間もいることにそろそろ気付くべきだ」
正直、平塚先生の名言集で社会人の心構えを書いた本があったら絶対買います(笑)
二人のヒロインのリアルさも心に刺さる
平塚先生推しの僕ですが、もちろんメインヒロインたちの魅力も素晴らしいです。
雪ノ下雪乃 ——「完璧」を演じ続けた女の子
頭も良くて、美人で、なんでもできる。けどその裏では、こんな気持ちを抱えています。
「誰かに頼ることが、こんなに怖いことだとは思わなかった」
彼女は「誰かに頼る=負け」だと思っている。でも、八幡と関わるうちに、自分の弱さを認めるようになっていきます。
最後にはこんな言葉を口にします。
「私、あなたに頼りたい。あなたが、私に手を貸してくれるなら……」
あの雪ノ下がこんなこと言うなんて、本当にグッときます。
由比ヶ浜結衣 —— 優しすぎて自分を後回しにしちゃう女の子
結衣は、空気を読むのがとてもうまい。優しくて、誰からも好かれるタイプです。
だけど本当はずっと、自分の気持ちを抑えてきました。
「私、ずるいよね。ずっと言いたいこと、言えなかった」
一番周りを見ていて、一番我慢しているのは彼女かもしれません。報われてほしい、でも——報われない。その切なさが、読者の心に深く刺さります。
「成長」じゃない、「変化」の物語
俺ガイルのキャラたちは、「完璧になる」わけじゃありません。それぞれが不器用なままで、少しずつ変わっていきます。
- 八幡は、自分の殻を破って誰かと向き合おうとする
- 雪乃は、自分の弱さを認めて支え合おうとする
- 結衣は、初めて「自分の気持ち」を口にする
誰もが何かしらの孤独を抱えながら、それでも”本物の関係”を探して歩き出す。
そんなストーリーだから、読み終わった後にグッとくるんです。
なぜ今でも『俺ガイル』は愛され続けるのか?
- 人間関係のリアルさがガチすぎる
- セリフやモノローグがいちいち刺さる
- ヒロインが”役割”じゃなく”人間”として描かれている
- 「答えを出さない」終わり方が逆にリアル
しかも、アニメ版(特に第3期「完」)の演出も神レベルで、キャラの目線や間合い、表情の機微まで丁寧に描かれています。
最後に:この作品が刺さる人、絶対いる
もし、過去に人間関係で悩んだことがあるなら。
もし、「わかり合えない」ことに諦めを感じているなら。
この作品は、きっとあなたに刺さります。
僕自身、学生時代は八幡のように「どうせ分かり合えない」と壁を作っていました。
でも社会人になって、平塚先生の「上手くやる」という言葉に救われたように、この作品は「完璧じゃない人間関係でも、それはそれで価値がある」ことを教えてくれます。
そして思うはずです。「まちがってた青春でも、それでも悪くなかった」って。
『俺ガイル』はこんな人に刺さる
僕がこの作品はこんな人に刺さると思っています。
一個でも心当たりがあれば要チェックです!
- 人間関係やコミュニケーションに悩みや疑問を感じたことがある人
- キャラクターの内面描写や成長を重視する人
- 「青春」や「思春期」の複雑さを味わいたい人
- 一筋縄ではいかないストーリーや結末を好む人
- 鋭いセリフやモノローグが好きな人
- 一般的なラブコメに物足りなさを感じている人
特に社会人になりたての頃の僕のように「人間関係に悩んでいる」「職場での立ち回りに困っている」という人には、平塚先生の言葉だけでも見る価値があります。
まだ読んでない?観てない?今からでも遅くない!
原作ライトノベルは完結済み。アニメも全3期、クオリティがとても高いです。
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まとめ
『俺ガイル』は”青春ラブコメ”に見せかけた超リアル人間ドラマです。キャラの心情が丁寧に描かれていて、感情移入してしまいます。
読み終わる頃には、自分自身の青春も振り返ってしまうはず。
気になった方はぜひ、まずはアニメ1期からでもOK。一話見たら止まらなくなるので覚悟してくださいね!