探偵と犯人の異色タッグ!『硝子の塔の殺人』が描く驚愕のミステリー

探偵と犯人が手を組むなんて、誰が想像したでしょうか?知念実希人さんの『硝子の塔の殺人』では、そんな異色のコンビが織りなす緊迫のミステリーが展開されます。雪深い森の中にそびえ立つ「硝子の館」で起こる連続殺人事件。名探偵・碧月夜と、実は犯人である医師・一条遊馬が協力して事件の謎を解き明かす姿は、読者を最後まで引きつけてやみません。この異色タッグがどのようにして事件を解決するのか、その驚愕の展開をぜひお楽しみください。

作品の概要

『硝子の塔の殺人』は、知念実希人さんによるミステリー小説です。2021年7月30日に実業之日本社から刊行されました。この作品は、ミステリーを愛する大富豪が建てた「硝子の館」で起こる殺人事件と、その背後にある13年前の事件の因果関係を描いています。

作品のあらすじ

雪深い森の中にそびえ立つ「硝子の館」に、ミステリー好きの大富豪・神津島太郎が刑事、霊能力者、小説家、料理人など個性豊かなゲストを招待します。

しかし、館の主人が毒殺され、火事が起き、血まみれの遺体が発見されるなど、次々と悲劇が発生します。

医師の一条遊馬は、雇い主である神津島太郎を殺害する計画を立てていましたが、意図していなかった形で第二の殺人が起こり、名探偵の碧月夜の助手として捜査に協力しながら、自身の罪をなすりつけようとします。

物語の序盤から犯人が明確になっていて、

犯人の心情が丁寧に書かれているのもオススメです。

主要登場人物

  • 神津島太郎(こうづしま たろう): 硝子の館の主人で、ミステリー愛好家。元生命工学科の教授で、心筋梗塞を患った後、硝子の館に移住しました。彼の死が物語の発端となります。
  • 加々見剛(かがみ つよし): 長野県警捜査一課の刑事。命令調の口調で、事件の捜査にあたります。
  • 酒泉大樹(さかいずみ だいき): 料理人で、硝子の館に通いで働いています。巴円香に好意を寄せています。
  • 一条遊馬(いちじょう ゆうま): 医師で、妹のために神津島の専属医となっています。神津島を殺害する計画を立てていましたが、意図せず第二の殺人が発生し、名探偵の助手として捜査に協力します。
  • 碧月夜(あおい つきよ): 自称名探偵の女性。浮世離れした言動をし、事件の謎を解く役割を果たします。
  • 巴円香(ともえ まどか): 硝子の館のメイド。住み込みで働いており、童顔でコケティッシュな笑顔が特徴です。
  • 夢読水晶(ゆめよみ すいしょう): 霊能力者で、テレビ番組にも出演していますが、その能力は疑われています。
  • 九流間行進(くるま こうしん): 小説家で、本格ミステリ界の重鎮。数々の名作を生み出しています。
  • 左京公介(さきょう こうすけ): 月刊誌「月刊超ミステリ」の編集長。
  • 老田真三(おいた しんぞう): 硝子の館の執事で、神津島太郎の良き協力者。

登場人物の関係性

神津島太郎は、ミステリー愛好家として硝子の館にゲストを招待します。一条遊馬は神津島の専属医であり、妹のために神津島に従っています。碧月夜は名探偵として事件の謎を解く役割を果たします。一条は自身の罪を隠すために碧月夜の助手として捜査に協力しますが、次第に事態は意外な方向へと動いていきます。

作品の特徴

『硝子の塔の殺人』は、クローズドサークル、密室殺人、どんでん返しといったミステリーの定番要素が詰まった作品です。また、ミステリー小説や作家へのリスペクトが随所に見られ、ミステリーファンにはたまらない内容となっています。

初めてミステリーを読まれる人でも

あまり疎外感無く読めるので安心してください。

オススメポイント

  • 緻密なプロット: 伏線が巧妙に張り巡らされており、最後まで目が離せません。特に後半は張り巡らされた伏線の回収に脳が追いつかないと思います。
  • キャラクターの魅力: 個性豊かな登場人物たちが織りなす人間ドラマが見どころです。特に一条遊馬と碧月夜の関係性は、物語の中で重要な役割を果たします。
  • ミステリー愛: ミステリー小説や作家へのオマージュが多く、ミステリーファンには特に楽しめる内容です。実在のミステリー作品や作家が話題に上がるシーンも多いですが、正直分からなくても楽しめるかと思います。
  • クローズドサークルの魅力: 雪深い森の中にそびえ立つ「硝子の館」という閉ざされた環境での事件は、ミステリーの定番でありながらも新鮮な驚きを提供します。
  • どんでん返し: 物語の展開が二転三転し、読者を飽きさせません。予想外の展開が続くため、最後まで目が離せません。

まとめ

『硝子の塔の殺人』は、ミステリーの醍醐味を存分に味わえる一冊です。緻密なプロットでありながら読みやすい文章と個性豊かなキャラクターが織りなす物語は、最後まで読者を引き込みます。
ミステリーファンはもちろん、初めてミステリーを読む方にもおすすめの作品です。

知念先生の先品はほかにもオススメが

多いので、今後も紹介していきます!!

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